第1号
発行日 1995年1月30日
発行者 FIWC関西委員会


目次

現況報告
避難所内の声
FIWC医療班(仮称)とたんぽぽの家の調査から
あなたの力が必要です!


現況報告

1月22日,ここ神戸市立青陽東養護学校へ到着。当日3人で始めたキャンプ も連日参加者が増え続け,29日までには約60人が名前を連ねました。

この避難所には約1200人の被災者が避難しており,5階建ての校舎は廊下まで被災者でいっぱい。キャンパーは2階廊下の突き当たりにスペース確保 そこで,食事,睡眠をとっています。

今日までのキャンパーの主なワークは,日々搬入される物資,食糧の運搬, 仕分けと3度の食事の分配,物資配給の手伝い,全被災者の名簿作り,一 人一人の健康状態のチェック,介護の必要な病人へのケア,被災証明申請書 の配布,被災者の家の発掘仕事,学校の倒れかけた塀のかたづけ作業,トイレ 掃除,ごみ処分の手伝い,壁新聞の発行,被災者との交流会,子供達の運 動会,また他の避難所への視察・交流,他のボランティア組織との交流, 情報交換などで,行政との交渉なども始めています。

この一週間,日々に新しい問題との直面で毎日がすぎていきました。情報の 交錯,混乱から,本当に必要な物資や食糧がいきわたらず,その一方で無 駄に積み重ねられている物資(ふとん,古着他)や腐っていった食糧が たくさんありました。最初の数日間はその整理だけで手一杯だったという のが正直なところです。この避難所では学校側の強硬な姿勢により他の多 くの避難所とちがい,火の使用は認められておらず,暖かい食べ物が不足 しています。水はプールの水と,道路から溢れた消火栓の水をバケツで使 用しています。

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避難所内の声

避難所内の声をまとめてみました。

*人工透析をする人が一日おきに明石までいく。奥さんが精神的にイライ ラしている。
*サポーターが欲しい。
*団体生活が精神的に負担。
*下半身不随の人の世話を皆で手伝っている。
*学校の車椅子を借りている。
*車椅子の人のためにエレベーターを使いたい。
*杖が欲しい。
*子供が被災の精神的ショックで夜眠れない。
*空気が悪いのでマスクが欲しい。
*TVが見たい。
*お風呂に入りたい(多数)。
*子供だけでも風呂に入れたい。
*乳児食があれば助かる。(一歳の子供が一度熱を出して,治ったがまた発熱。身体が弱く,心臓も弱い。)
*水を汲むのを手伝ってほしい。
*昼間役所に申し込みに行くときに見回りをしてほしい。
*まだ下着を一 度も換えていない(多数)。
*行政の説明がなく不満がある。
*もっとこの避難所に人を受け入れてもよいのではないか。皆入る権利がある筈である。
*全焼者には優先的に物資を渡してほしい。
*着の身着のまま人が多い。靴もない。
*着替えに不自由している。更衣室が欲しい。
*受験生が勉強できず困っている。
*妊娠5カ月の女性がいる。(マタニティウェアを差し入れしました。)
*ホームレスの人も入っており差別心から方々でもめごとがおこっている。
*かべしんぶんで「この建物は頑丈です」と書いてくれて落ちついた。
*食事の量は十分だが,暖かいものを食べたい。

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FIWC医療班(仮称)とたんぽぽの家の調査から

 (1月29日調査)

*寝たきりの老人がようやく施設に入れるようになった。
*廊下に居たもう一人の寝たきりの老人が部屋に入れるようになった。
*3階の車椅子の人を外に連れていきたい。
*糖尿病から顔面神経痛を併発。*心臓病だがいつも使っている薬がない。
*喘息の吸入薬があと一本しかなく不安。
*「いっそ地震で死んでおけば良かった」「身も心もずたずただ」という人 がいる。
*朝起きるとき身体が痛い。
*私達と話をして精神的に安定できた。
*ここを出なければならないという不安がある。
*仮設住宅の選考のされ方がおかしい。

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あなたの力が必要です!

 自分に何ができるのか,とりあえず来て被災地を見,被災者と話し, 被災者の視点からものを見ることを始めましょう。それから,同じこ とを考えている仲間を見つけできる事を始めてほしい。FIWCは個 人個人の自由な連合体です。私達リーダーの言うことは命令ではありま せん。むしろ一つのアイディアとして参考にしていただければと思います。 一人一人が気のついた事を言い,行動して行くのがいいと思う。
(第一次キャンプ副リーダー 加納さちあ)

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